2013年5月26日日曜日

さて、どこまでが本心なのか?

つい先日某制作会社の社長と話す機会があった。昨今、連続して仕事案件のギャラが際立って下がっている。たしかにここ数年ず~っとそうだ、だが、一体どうなっちまったんだか・・?

その社長との世間話のような 打ち合わせを終え、稽古場のある吉祥寺へ悶々と、赴く。
まもなく日没へと傾きはじめる薄い黄昏の街を歩きながら、本気でもう辞めようと、久しぶりに心底、世の中を恨んだ。

身体が治ったらまたバイトへ復帰して作家としての道を究めよう、そんな生活が元来オレには正しいんだろうと案ずる。金が沢山欲しいわけではない。普通の生活と、借りてるもんはきちんと返して、ある程度必要なもの、欲しいものを得られればそれで良い。映画制作を如何にするかは今後の課題だ。幸いクラウドファンドなども出てきているし、自主制作の道はまた面白い展開を見せている。どちらにしたって大手邦画界に殆ど魅力を感じていないし、そこへ無理に入り込む必要など毛頭ない、年齢的にももうとっくに遅い。
人と比べてオレにはいわゆる仕事として映画を捉えていこうという意志が希薄なんだと思う。この国でたまに耳にする「映画を作りたい」という一般野心の殆どが、見たところプロデューサー的発想のモノに窺える。監督志望の輩は言ってみればそういう尊大な野心とか、広告代理店みたいな類の人間の発想や組織に「夢」をかざされて使われているだけが現状だ。
改めて、映画制作をひとつの人生旅と捉えて作家としての道を究め、再出発を試みてみる。困ったことに、今のところそれ以外に術が見出せない。流行の卆なアニメやCGで映像作家を名乗りたいとも思えない。技術的にはできるけど、べつに今更自分を証明する必要なんかないだろ?
インディペンデント/自主映画制作を策しながら、その間にできる映像の小品や楽曲制作、芝居でなくても朗読をやったり、まあ、そのまえに脚本や戯曲を執筆する、そういう展開もありだろう。とにかく映像を仕事にすることから撤退することを考え始めないといけないんではないか?と思っている、今日この頃なのだ・・・。