2007年8月23日木曜日

暑さが人のエネルギーを消耗させる。

こういう暑い日は昔、月間スターログの付録についていた 『トワイライトゾーン』テレビシリーズ(日本題 『ミステリーゾーン』 放映当時) 全エピソード紹介に載ってた太陽が地球にどんどん近づいて遂にはみんな溶けてしまうエピソードを思い起こさせる。 オチは主人公が高熱の悪夢から目が覚めると、地球がどんどん太陽から離れていってしまう、という話。 地球で惑星規模の大惨事が起これば、仲の悪い国同士、協力し合って仲良くなるんだろうかね?それとも誰かがまたしてもくだらないイニシアチブを取ろうとするのか?

どちらにしても、地球はいつかエネルギーを消耗し、その何億年かまえには人類はとっくに消滅してるんだろう、ま、これも単なる無責任な学者説だが。

人類がいかに滅亡するのか良く想像してみることがある。 ただ単にポツリポツリと一人ひとり減っていってアダムとイヴの逆再生みたいになるのかな?とか。

むろん僕ら人類は、たったいま実在するほんの数パーセントの核ミサイルを利用すれば、何千年も待たなくても簡単に人類滅亡へすぐ到達できるわけだけど。

・・・そしてその時の、誰もいなくなったあたりの静けさ。 それもそれで悪くはない(笑)。


近況の一覧

『トスカ』 ショーケース祭り(8.20)  映像作家としてこの作品とどう取り組むべきなのか?まだまだ先は長い。 ショーケースでは3カ国の演出家が思い思いの 『トスカ』 を独自の表現法とテーマで自らの劇団を招いて描いていた。そのどれもが異なったテイストのものだった。 僕が思うに、本番の三位一体(?)のためには単純にまずどのレールに乗るかが問題かと思う。 1.政治的に 2.男女の三角関係 3.トスカ自身 このどれかに乗ってまずは未開拓な地へ発進することなんだと思う。レールに乗っかれば他の要素もおいおいその路中で遭遇するはずだろうから。 ショーケースで映像的にそれら3要素をカラフルに入れたつもりだったけど、邪魔してるんじゃないかといまでも少し心配である・・。 まあ、まずは3カ国の演出家の意見を待とう。

小夜子さんの死  ショーケースに佐藤信さんが見に来ていたので、11月のオペラ 『天国と地獄』 の進行具合をたずねると、「小夜子さんお亡くなりになったんだよ」と聞く。あまりのショックでなにも言えなくなってしまった。小夜子さんは衣裳担当することになっていた。3年前の 『リア王の悲劇』 でもご一緒させてもらったけど、そのときは緊張してなにを話してよいのか判らなかったので、今回はいろいろお話できたら良いと楽しみにしていたのに、本当に残念である。。 つくづく、自分にできることはなんなのだろうと思う。

その帰り  『トスカ』 メンバーでショーケース後の打ち上げ。メンバーと楽しく飲むが、またしても飲みすぎてしまう。ショックだったこともあったんだろうけど、もういい加減この歳になってヤバイだろと思いながら、毎年一回はやってしまう路上眠り。 去年はバンド飲み会に参加していたはずが、知らず知らずのうちに歌舞伎町の路上で、、、今回はイワトからそう遠くない某地下鉄駅入り口前で。またしても警察に注意され職務質問される。 とりあえず、始発まで待って大江戸線へ。眠って大江戸をぐるぐる。ボロボロになってたしか8時ごろようやく帰宅。 ・・・イカンな。

かわなかさんと久方ぶり(8.21)  数日前に11月に公演される 『最後の女友達』 という舞台の劇中映像を制作することになったので、撮影は1日で済むだろうから協力してほしいとのメールを頂戴する。13時からの予定を終わらせ、17時に新宿トップスで久しぶりに 映像作家かわなかのぶひろ と会う。いろいろ内容を聞いて、そこからタクシーで顔合わせ会場まで行った。ついこのまえ 『朝焼けのマンハッタン』 の劇中映像をやったときご一緒させていただいた俳優の 松熊信義さんもいらしてので挨拶する。その後顔合わせ飲み会となったが、前日のこともあったので酒は控える。早めに抜けて、21時の 吸血鬼映画 の打ち合わせに下北まで。二日酔いだけどいろいろこなした日であった。。。

2007年8月9日木曜日

ドヌーヴはもちろん綺麗でステキだけど、オレはお姉さんのドルレアックのほうがタイプ。初めてトリュフォーの 『柔らかい肌』 を見たときのことは忘れられない。そのご彼女が交通事故で亡くなっていたという話を聞いて余計に心に深く刻まれてしまった。 たしか埴谷雄高の本で人の死は、その死に方によってまたその人の印象が決まる、みたいなことが書いてあった。それではイエスと仏陀の死について語ってたけど。 近年ではダイアナの死がよく論じられてるけど、ドルレアックとかグレイス・ケリーの交通事故死ってあんま語られないね。  女優としてもあまり語られてない。たいがい一般人はヘップバーンとバーグマンが好きで、デートリッヒとかジョーン・フォンテーンなんてもう古代女優あつかい?なのかな? 美しいハリウッド女優でさえ時代には勝てないのだろうか・・  映画は死んだ、、な~んてね。  まあなんにせよ、ドルレアックよ、永遠に!


たった今浮かぶ好きな映画たち
『レベッカ』(監督 ヒッチコック)   ヒッチコックのハリウッドデビュー1作目、だったと思う。プロデューサーが『風とともに去りぬ』のセルズニックだったこともあり、いわゆるヒッチコック節みたいのに欠けるところもあるけど、この作品の幻想的な映像美に数日間ぼんやりと夢を見ているかのような錯覚に陥った。その後見たときも同じだった。異色だけどすごく好きな作品。

『白夜』(監督 R・ブレッソン 原作 ドストエフスキー)  当時の映画作家の一つの課題でもあった白黒映画からカラー映画へ移行する意義をうまく表せたブレッソンらしいセンスの溢れた作品。ブレッソンの遺作は深刻なテーマのトルストイ原作の作品だったけど、こちらはドストエフスキーにしてはテーマも軽めでいわゆるフランス映画って感じの親しみのある映画だった。

と、ここへきて疲れたから今日はこのへんで。

2007年8月3日金曜日

久々に「ユリイカ」を二子玉川駅構内の本屋で購入。 竹内寛子の連載文を読んでいると、土地との関わりについてのことが書いてある。 「二度、三度と同じ土地をたずねるという行為には、土地を鏡にした自己検証が可能である」 というくだりが脳裏に残る。その文を読んでバイトの合流地点である半蔵門へ。番町~九段はオレの生まれ育った「土地」。 バイト終わって生まれ故郷をフラフラ。日差しが眩しい。 自分にとって文字通り庭みたいな存在だった靖国神社へ「地元感覚」のお参りに。 境内に入る手前で中国人学生らしき青年二人が記念写真。撮られている青年は親指を下に構え「NO GOOD」のポーズ。オレは彼らの撮り終わるのを待ってから鳥居をくぐった。 オレにとって幼少の頃からの遊び場だったここは、ただの神社、なワケだが・・・  なんにせよ、いろんな意味で故郷とは誰にとっても切実な土地(鏡~自己検証)であることは間違いない。


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四人の死  ヤン、ベルイマン、福原さん、アントニオーニ  福原さんは『鉄砲玉』でお世話になった黒テントの役者さん。彼の訃報を聞いてオレは初めて稽古場で見たとってもコワ~イヤクザの後姿を一生忘れない。それとあの照明が当たった綺麗な坊主頭。。。  映画史に名を残した三人の監督の死は衝撃的である。かといってこれからのオレの行動が変わるわけでもない。心に受け止めてこれからもやっていくまでなのだ。。。 4人に合掌。

北沢タウンホール(7.27)  心配していた撮影が終わった。出演者は天才ナカムラスペシャル、中村達哉、ホリケン。、村井美波子、遠藤良子、山中弘幸、光田圭亮、ゲストにDJ与西くん。19時には終了して、その後は飲み会。タイトルはいちおう、『ファラヲ』というのはどうかな?とおもっているところ。


タウンホール、ホワイエにて撮影中の1ショット オレと天ナス  

ヴァンパイア 最期の聖戦(8.2)  カーペンターは面白い。こんな単純で肩の力をなくして見られる映画、日本でも見てみたい。

トスカ稽古・仮通し(7.31)  とりあえずの仮通し。イメージが膨らむ。通しの後、プロジェクターとスクリーンの可能性、みたいのを見る。劇団員の人たちってホントに礼儀正しくてへんなこと言うオレが申し訳ない。でも頑張ろう。良いものができるように。

  風邪で数日間声が出なかった。タウンホールのあとの犬儒派の撮影会、トスカ稽古のときは半径1メートル以内にいないと聞こえなかったと思う。

ま、そんなとこ。