2007年9月28日金曜日

下の最後の問いに自ら 「NO」 と答えよう。

要するにそれじゃ、精神論の問題ということになる。精神論じゃ映画は撮れない ~ 他のすべてのものも同じく。 作ったにせよ、それはこっけいなもの。精神論はつまり、宗教だ。 宗教で作品ができるわけない。 ・・というか、オレはこれ(精神論)に嫌悪を覚えるし、世の中で一番嫌いなもののひとつだ。

だが信仰(という問題)で作品は作られたことは多々ある。 タルコフスキーが『アンドレイ・ルブリョフ』作った理由のひとつはそんなところにあるんだろう・・。 『冬の光』のベルイマンとかも。

信仰は個人の問題だ。 宗教は集団を求める。 集団性の醜さは誰かが必ず誰か(何か)に頼っているという点だ。集団が個々の中(うち)で繋がっていれば、良いのかもしれないが、どちらにせよ、見たこともないヤツ(神)をどう皆で信じろってんだ。 神がいるにせよいないにせよ、それは個人の信仰の問題だということは自明だ。 最近じゃ神が人間だったりする。これじゃ、信仰もヘッタクレもないぜ。 そもそも人間は、神なんて信じられないようにできてる。 それを信じろというのが「神」からの宿題なんだから。

映画の問題
・・・問題なんていうのは少し大袈裟かもしれない。オレ自身はただの無名なインディペンデント映画作家だ。 とりあえず、それをよしとしよう、それが無名である条件だ。

2007年9月20日木曜日

少し思うところを書けば、インディペンデントをやってそれが充実していれば、それに越したこともないという事実、、そこにぶち当たっている己。
それに対して 「商業の魅力とはなんだろう?」 という純粋なギモン。
「商業で撮りたくないのか?」 という質問に 「イヤ、そりゃ撮りたいよ、撮らしてくれ!」 という中(うち)からの声・・・
これは経験したことのない者が一往に抱く欲求。

映画は死んでいる ~ みんなが殺した

映画は生きている ~ 躍動する画の中で

「なぜ撮るのか?」 という疑問に 「撮りたいからさ」 という現状。 キミ(オレ)の映画は意味が判らんという声に 「なぜそんなに意味を知りたいのか?」 という単純な問い。 じゃあ意味の意味するものは?と、よくよく考える。 やがてオレはいままで意味の判る映画など一本も見てないという、ことを知る = まぎれもない、真実。 

だが、まてよ、この問題を誤って解釈した映画も沢山見てきた。 同じ心境でテレビでもこれを良く見る。

メディアは調教師

懐疑主義者は堂々巡り

だが、すくなくとも 「撮りたいからさ」 とか 「見たからさ」 という言葉は天からのものだ。誰もオレを止めたりはできない。その言葉に意味はない。その意味で、そんなヤツの作ったものも「意味のないもの」なのだろう。

欲望、欲求のために作る、つまり 「生命力」 

これは、「生きた映画」ということにならないだろうか?

2007年9月13日木曜日

10年以上作家名として使っていた 「直聞」 という名を退け、本名の 「直紀」 に戻ることにした。理由はマア、ご想像に任せるとして、これからまた10年くらいはこの名前で作家として(!?)やっていこうと思う。10年たって見切りがついたら 「直鬼」 にでもしよ~か!(笑)

近況の一覧

  • イメフォ濃~い呑み会(9.7)  長年パルテノン多摩の映画部に在籍してたイメージフォーラム17期の黒川さんが同職場を退職することになり、その「お疲れ会」を兼ねた同窓会が渋谷「ウエスト」にて開かれた。久々にメイン講師の重鎮たち(かわなかのぶひろ、金井勝、中島崇、池田裕之)にお会いしてイメフォたっぷりの時間を過ごした。思うに本科コースを卒業してからちょうど10年たつ。卒業制作 『Perspective』 はいろいろ悩んだ作品だったけど、数年前見たときは恥ずかしかったな(笑)~もう上映することもないだろう。もちろん自分なりに気に入っているところも多々あるにはあるんだけどね。。。オレはいろんな映画が好きで、自分の中で特定のジャンルというものがない。 実験映画の話をしていると実験映画を作りたくなるし、見たくなる。調布の映画コンペと函館の映画コンペがあると、かわなか氏は言ってたけど、なにかネタはあったかな・・・?☆ ちなみに99年に 『Purpose......』 という作品が調布で入選した
  • 鴻さん(9.8)  現在制作進行中の怪奇ヴァンパイヤ映画 『吸血』(仮題) で出演を依頼していた、舞踏界の大御所、室伏鴻さんからようやく連絡がきた。快く引き受けてくれてとても嬉しい。鴻さんとは02年にコンテンポラリーダンス界の大御所 竹屋啓子率いる Dance01 の 東風III プロジェクトでご一緒させていただいた。佐藤信さんとも始めて組んだ作品で、いまの自分に至る意味で、とても重要なプロジェクトだった。 なんにせよ、鴻さんはお話好きで、いろんな話を聞かせてくれた。ヴァンパイヤ企画はスタッフが20代前半の若い女子ばかりで(!)、70年代の話とかにとても興味あり、話は弾んだ。 いつも思うのは、当時の彼らの運動、活動のクリアーなヴィジョンを現代の僕らのアブストラクトな状況と比較すると、「時代」というファクターがキーである、という点だ。 現在生きているという点で同じである僕らは今後なにを課題とすべきか、この問題にいつもつきまとわれる。 現代の鍵はなかなか見つからない。。。  ☆ その室伏鴻さんのパフォーマンスが開かれます、こちら からどうぞ!
  • トスカ初日(9.10)  バイトの都合で上演時間には間に合わなかったが、初日上げには参加。 16日までやってます、トスカ よろしくね~!
  • 長野松本再び(9.11)  来年の某芝居劇中映像の制作のため、3ヶ月ぶりに長野県松本へ。前夜のトスカ飲みからあけて、ちょっと出遅れてあずさ号に乗り込む。前回行った道は覚えていた。自転車で田んぼまで乗り継いで、撮影。今回はもう決めていたのですぐ終わった。もう何日かいたいところだが、つぎの日また別仕事あるので、日帰りで帰る。。。前回みたいに暑くなかった。もう秋。
  • 安倍やめる~(9.12)  バイトのランチタイムで立ち食い蕎麦屋にて知る。ラジオでテリー伊藤が興奮してしゃべってた(つってもこの人なに話してもいつも同じテンション)。いろいろ辞職の真意が語られてるが、真相は週刊現代だかが安倍氏の億単位の脱税スキャンダルを握っていたからだそう。。。このままマスコミの 「お坊ちゃま説」 「病気説」 とかが騒がれて、そのうち新総理誕生などで真相は闇雲に葬られるのだろうかね~?そっちの国家規模の隠蔽のほうがよっぽど見てて面白い。

2007年8月23日木曜日

暑さが人のエネルギーを消耗させる。

こういう暑い日は昔、月間スターログの付録についていた 『トワイライトゾーン』テレビシリーズ(日本題 『ミステリーゾーン』 放映当時) 全エピソード紹介に載ってた太陽が地球にどんどん近づいて遂にはみんな溶けてしまうエピソードを思い起こさせる。 オチは主人公が高熱の悪夢から目が覚めると、地球がどんどん太陽から離れていってしまう、という話。 地球で惑星規模の大惨事が起これば、仲の悪い国同士、協力し合って仲良くなるんだろうかね?それとも誰かがまたしてもくだらないイニシアチブを取ろうとするのか?

どちらにしても、地球はいつかエネルギーを消耗し、その何億年かまえには人類はとっくに消滅してるんだろう、ま、これも単なる無責任な学者説だが。

人類がいかに滅亡するのか良く想像してみることがある。 ただ単にポツリポツリと一人ひとり減っていってアダムとイヴの逆再生みたいになるのかな?とか。

むろん僕ら人類は、たったいま実在するほんの数パーセントの核ミサイルを利用すれば、何千年も待たなくても簡単に人類滅亡へすぐ到達できるわけだけど。

・・・そしてその時の、誰もいなくなったあたりの静けさ。 それもそれで悪くはない(笑)。


近況の一覧

『トスカ』 ショーケース祭り(8.20)  映像作家としてこの作品とどう取り組むべきなのか?まだまだ先は長い。 ショーケースでは3カ国の演出家が思い思いの 『トスカ』 を独自の表現法とテーマで自らの劇団を招いて描いていた。そのどれもが異なったテイストのものだった。 僕が思うに、本番の三位一体(?)のためには単純にまずどのレールに乗るかが問題かと思う。 1.政治的に 2.男女の三角関係 3.トスカ自身 このどれかに乗ってまずは未開拓な地へ発進することなんだと思う。レールに乗っかれば他の要素もおいおいその路中で遭遇するはずだろうから。 ショーケースで映像的にそれら3要素をカラフルに入れたつもりだったけど、邪魔してるんじゃないかといまでも少し心配である・・。 まあ、まずは3カ国の演出家の意見を待とう。

小夜子さんの死  ショーケースに佐藤信さんが見に来ていたので、11月のオペラ 『天国と地獄』 の進行具合をたずねると、「小夜子さんお亡くなりになったんだよ」と聞く。あまりのショックでなにも言えなくなってしまった。小夜子さんは衣裳担当することになっていた。3年前の 『リア王の悲劇』 でもご一緒させてもらったけど、そのときは緊張してなにを話してよいのか判らなかったので、今回はいろいろお話できたら良いと楽しみにしていたのに、本当に残念である。。 つくづく、自分にできることはなんなのだろうと思う。

その帰り  『トスカ』 メンバーでショーケース後の打ち上げ。メンバーと楽しく飲むが、またしても飲みすぎてしまう。ショックだったこともあったんだろうけど、もういい加減この歳になってヤバイだろと思いながら、毎年一回はやってしまう路上眠り。 去年はバンド飲み会に参加していたはずが、知らず知らずのうちに歌舞伎町の路上で、、、今回はイワトからそう遠くない某地下鉄駅入り口前で。またしても警察に注意され職務質問される。 とりあえず、始発まで待って大江戸線へ。眠って大江戸をぐるぐる。ボロボロになってたしか8時ごろようやく帰宅。 ・・・イカンな。

かわなかさんと久方ぶり(8.21)  数日前に11月に公演される 『最後の女友達』 という舞台の劇中映像を制作することになったので、撮影は1日で済むだろうから協力してほしいとのメールを頂戴する。13時からの予定を終わらせ、17時に新宿トップスで久しぶりに 映像作家かわなかのぶひろ と会う。いろいろ内容を聞いて、そこからタクシーで顔合わせ会場まで行った。ついこのまえ 『朝焼けのマンハッタン』 の劇中映像をやったときご一緒させていただいた俳優の 松熊信義さんもいらしてので挨拶する。その後顔合わせ飲み会となったが、前日のこともあったので酒は控える。早めに抜けて、21時の 吸血鬼映画 の打ち合わせに下北まで。二日酔いだけどいろいろこなした日であった。。。

2007年8月9日木曜日

ドヌーヴはもちろん綺麗でステキだけど、オレはお姉さんのドルレアックのほうがタイプ。初めてトリュフォーの 『柔らかい肌』 を見たときのことは忘れられない。そのご彼女が交通事故で亡くなっていたという話を聞いて余計に心に深く刻まれてしまった。 たしか埴谷雄高の本で人の死は、その死に方によってまたその人の印象が決まる、みたいなことが書いてあった。それではイエスと仏陀の死について語ってたけど。 近年ではダイアナの死がよく論じられてるけど、ドルレアックとかグレイス・ケリーの交通事故死ってあんま語られないね。  女優としてもあまり語られてない。たいがい一般人はヘップバーンとバーグマンが好きで、デートリッヒとかジョーン・フォンテーンなんてもう古代女優あつかい?なのかな? 美しいハリウッド女優でさえ時代には勝てないのだろうか・・  映画は死んだ、、な~んてね。  まあなんにせよ、ドルレアックよ、永遠に!


たった今浮かぶ好きな映画たち
『レベッカ』(監督 ヒッチコック)   ヒッチコックのハリウッドデビュー1作目、だったと思う。プロデューサーが『風とともに去りぬ』のセルズニックだったこともあり、いわゆるヒッチコック節みたいのに欠けるところもあるけど、この作品の幻想的な映像美に数日間ぼんやりと夢を見ているかのような錯覚に陥った。その後見たときも同じだった。異色だけどすごく好きな作品。

『白夜』(監督 R・ブレッソン 原作 ドストエフスキー)  当時の映画作家の一つの課題でもあった白黒映画からカラー映画へ移行する意義をうまく表せたブレッソンらしいセンスの溢れた作品。ブレッソンの遺作は深刻なテーマのトルストイ原作の作品だったけど、こちらはドストエフスキーにしてはテーマも軽めでいわゆるフランス映画って感じの親しみのある映画だった。

と、ここへきて疲れたから今日はこのへんで。

2007年8月3日金曜日

久々に「ユリイカ」を二子玉川駅構内の本屋で購入。 竹内寛子の連載文を読んでいると、土地との関わりについてのことが書いてある。 「二度、三度と同じ土地をたずねるという行為には、土地を鏡にした自己検証が可能である」 というくだりが脳裏に残る。その文を読んでバイトの合流地点である半蔵門へ。番町~九段はオレの生まれ育った「土地」。 バイト終わって生まれ故郷をフラフラ。日差しが眩しい。 自分にとって文字通り庭みたいな存在だった靖国神社へ「地元感覚」のお参りに。 境内に入る手前で中国人学生らしき青年二人が記念写真。撮られている青年は親指を下に構え「NO GOOD」のポーズ。オレは彼らの撮り終わるのを待ってから鳥居をくぐった。 オレにとって幼少の頃からの遊び場だったここは、ただの神社、なワケだが・・・  なんにせよ、いろんな意味で故郷とは誰にとっても切実な土地(鏡~自己検証)であることは間違いない。


近況の一覧へ

四人の死  ヤン、ベルイマン、福原さん、アントニオーニ  福原さんは『鉄砲玉』でお世話になった黒テントの役者さん。彼の訃報を聞いてオレは初めて稽古場で見たとってもコワ~イヤクザの後姿を一生忘れない。それとあの照明が当たった綺麗な坊主頭。。。  映画史に名を残した三人の監督の死は衝撃的である。かといってこれからのオレの行動が変わるわけでもない。心に受け止めてこれからもやっていくまでなのだ。。。 4人に合掌。

北沢タウンホール(7.27)  心配していた撮影が終わった。出演者は天才ナカムラスペシャル、中村達哉、ホリケン。、村井美波子、遠藤良子、山中弘幸、光田圭亮、ゲストにDJ与西くん。19時には終了して、その後は飲み会。タイトルはいちおう、『ファラヲ』というのはどうかな?とおもっているところ。


タウンホール、ホワイエにて撮影中の1ショット オレと天ナス  

ヴァンパイア 最期の聖戦(8.2)  カーペンターは面白い。こんな単純で肩の力をなくして見られる映画、日本でも見てみたい。

トスカ稽古・仮通し(7.31)  とりあえずの仮通し。イメージが膨らむ。通しの後、プロジェクターとスクリーンの可能性、みたいのを見る。劇団員の人たちってホントに礼儀正しくてへんなこと言うオレが申し訳ない。でも頑張ろう。良いものができるように。

  風邪で数日間声が出なかった。タウンホールのあとの犬儒派の撮影会、トスカ稽古のときは半径1メートル以内にいないと聞こえなかったと思う。

ま、そんなとこ。

2007年5月24日木曜日

こちらは Stavros Film メインタイトル。
ちょっとためしにのっけてみた。
のっかるね~
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

加筆~
この映像は YOU TUBE Stavros Film Storage にアップされてます。
ほかにも、2004年の上映会 『聞』 のトレーラー
去年やったヴァンヘイレンバンド びんちんぽ のライヴ映像
そ~して 『M退治』 のダイジェストV
など、もあります~ぜひ~ぃご覧ください~!

2007年4月22日日曜日

近況の一覧・・・
  • シナリオ会(4.13)  オリンピックセンターへ。朝からガ~っと書く。それにしても書くまでって時間がかかる。毎日書く習慣をつけようとも思ったが、意識を作品に持っていくまでに時間と精神統一がかかる。これを習慣付ければいいんだけど・・・(ウ~む)。でも、作品は良い流れになってると思う。もっとページ数を増やそう、頑張るぞ! 会が終わってから恒例の飲み会。駒場東大前の「楓」-なに喰っても美味い、最近もうここでしか飲まない。飲んでから、2次会は同じ線路沿いのカフェ。ここではカルーアミルクにはまっている。。
  • 川崎大師(4.14-15)  二日かけて 第3回かわさき楽大師昭和まつり の記録撮影。久々の野外の記録撮影。駅前から公園まで広範囲に渡って設けられたステージをタイトなスケジュールに合わせて記録するという、体力と計算力を要する撮影だった。あまりこだわって撮ってると時間がなくなってしまうし、催し物-バンド、大道芸、よさこい-で人気あったりすると、雑踏の後ろから三脚をたか~く上げて俯瞰撮影しなきゃいけないし(これがなかなか巧くいったけど)、無駄な画がないよう、ある程度計算しながら撮る。う~む、こういう撮影、1カメではかな~りキツイ。でも編集は楽っていえば、楽だけど、ネ(笑) 恐れていた雨はなく、絶好の天候で、我ながら毎回お天気オトコでお天道さまに感謝感謝。。。
  • フラッシュゴードン(4.11)  小学校のとき今はなきシネラマ映画館、テアトル東京で何回も見に行った。まあ、くだらない映画かもしれないけど、愛着があって、クィーンの曲もどれもカッコ良い。DVDでヒサビサに堪能。こういうのは良い悪いなんてことよりも、見る側がどれだけ楽しむことができるか、これにかかってる。それにしても極悪非道の ミン皇帝-マックス・フォン・シドー-は一人だけ巧すぎて、顔だけ見てるとエイゼンシュテインの『イワン雷帝』のイワンみたいだった、ということを改めて実感。  いやァ、ベルイマンの『処女の泉』には感動したナぁ・・
  • 『ロッキー/ザ・ファイナル』(4.21)  黒テントの次回の舞台『鉄砲玉』の顔合わせ&本読みのあと、大江戸線牛込神楽坂からで六本木へ。映画オタクの呼びかけで集まった、6人でのオールナイトイベント「ロッキー観ようぜ!」。まずは手始めに六本木ミッドタウン斜向かいの中華料理を堪能、軽いジャスミンハイを一杯。ヒルズのコンプシネマへ。ポップコーンとダイエットコーラを抱えて観たホントに最後のロッキー。。。。 う~ん、みんな終わった後の意見って、違うな・・(笑)
  • 『鉄砲玉』(4.21)  ようやく今年初めての「らしい仕事」。この幕開けで今年の具体的な活動の全貌がた~っと夏くらいまでは見通せた感じ。やるぜ~! 本読みあとの「この舞台とは何ぞや?」的議論はとても役に立つ。自分では二つ向かうべき方向性があがった。あとはそれをどのスタイルでデフォルメするか、その作業がえらく作品に影響を与える。 とりあえず、ここには内緒だけど(笑)。

2007年4月13日金曜日

近況の一覧・・・

  • 饒舌  『キャスティング・ディレクター』アメリカ映画。低予算で豪華なキャスト。だが、個人的にあまり好きでないタイプ-セリフが舞台みたい。舞台なら良いけど映画じゃ駄目だと思う。たとえば、『欲望という名の電車』もそうだった。 映画と舞台じゃ方法論がまったく違う。 非日常的饒舌な台詞回しにごく日常的な人間模様。この組み合わせが一番映画の場合、噛合わない。。たとえば、非日常的セリフと非日常的人間模様の極端な例は『ベン・ハー』とかハリウッドの史劇、スペクタクル映画だけど、細かく見ると映画って一様にこれで作られてる。 『12人の怒れる男』はもともと舞台であるが、密室劇を鋭才なキャメラワークで作られた良い映画だった。ちょっと退屈だけどヒッチコックの『ロープ』も設定こそ舞台的だが、やはり「映画」だった。
  • マイク・リー  『ヴェラ・ドレイク』-昔アメリカにいた頃『Naked』を観た。イギリス訛りが強くてまったく英語が聞き取れなかったのを覚えている。今回見た作品はその頃から10年以上も時が過ぎていて『Naked』にあったようなインディペンデントテイストは消え、ウェルダンというか、映画として「観やすい」作品でもあった。。。 脚本も丁寧に順々と追って行って良かったと思う。 マイク・リーはいい監督だ。ケン・ローチとは違う視線を持った、どこか異常/変態性も兼ね備えた監督だと思う。。。次は全編即興で撮った『人生は、時々晴れも』を見よう。
  • 聖体礼儀:ペヨトル(4.8)  西新宿-初台近辺某ビルでバイト終わり、30分くらいで東中野まで歩き、浅草橋はペヨトル工房系のギャラリー(?)で開かれてる三浦悦子展「聖体礼儀」を観る。友達の芸大生永松さんの紹介だったけど、写真で見るよりはるかに良かった。人形の細かさに感動。。!不気味でエロティックな様式美。黒い薔薇、うねるノイジーギターにバロック調-対位法の旋律。 暗黒饗宴。。う~ん、。。 こういう世界、はまるとぬけられないのだ。。。 2階のショップでもいろいろ堪能。ゴシックアート系の本が沢山。金があるとき山本六三の画集を是非買いたい。。! ひとまず最近新たに刊行されている 夜想 「耽美」号を買う-三島由紀夫の記事が面白い。次号も楽しみ。
  • 都知事選  てな感じですっかりあっちの世界へ行ったまま、投票、忘れてしまったヨ! 数日後に「あっ!」と気がつく。世の中いわずと知れたオヤジ再選。いつもオヤジ、オヤジ世の中。。ま、誰がなったって大してカワリャシね~(笑)
画像は『荒野の決闘』のヘンリー・フォンダ

2007年4月6日金曜日

「近況」の一覧

交通事故(4.2)  代々木公園近くの某バイト現場の目の前でタクシー後部がペシャンコに。 驚いてると、数年前は公園で殺傷事件があったらしい。中年男性が刺されその日のニュースでも取沙汰されてたという・・生死は不明。
カレー(4.3)  秋葉原でバイト終了後、昭和通り沿い駅前某カレー屋で野菜唐揚げカレー。店員に辛さを聞かれたので、「辛口ってどのくらい辛いの?」と聞き返す。店員、困惑。

店員 「辛さは4段階になっておりますぅ」 
オレ 「そうだけど、辛口は、すごく辛いの?」 
店員 「4つのどれかを選んでもらわないとぉ・・」 
オレ 「いや、だから(ためいき)・・じゃあ、辛口で」 

でもちっとも辛くなかった。店によって辛さの基準って違う。渋谷センター街入ったすぐのスープカレー屋の一番辛口は殺人的。 それにしてもカレー屋の店員は最低限自分とこのカレーが一般的にどのくらい辛いか知っておくべきだ。オレだったら「辛いのお好きな人にはどおってコトナイっすヨ~」 と言ってるナ、と思った。 ホントはあの店員だってオレの言いたいこと判ってるはずだぜ?違うかな? マニュアルってマヂ融通が利かない。
屋敷(4.4)  バイトで某社会長宅の清掃。元料亭若旦那のオレ(!)には懐かしく親近感ある日本家屋。なんだか自分の家に帰ってきたような安堵的錯覚!、、やばいやばい(笑)ほかの清掃スタッフの丁寧な立振舞いにどこか浮いてるかもしれない自分・・・う~ん、ここはオレの家じゃないんだった。。年取った犬までオレに妙になつく。。 そして外はすごい雨、雷、雹。。。チュニジア以来のじつに8年ぶりの雹!
オーバーハウゼン  『Nowhere』 残念-完敗。 予想はついていた。ディテールの希薄さが気にはなっていた・・。緊張感あるイメージとは裏腹に、自明ではあったが見て見ぬフリをしてた-実証的独白の欠如-(!)を結果を知ってようやく真正面に受け止める・・、そして反省・・。 だがそれでも気に入っている作品なので、べつのコンペにチャレンジするつも~り。
鳥居民  政治的または歴史的書物を読む場合、その作家の「イデオロギー体質」が気になってしまう。たとえば『資本論』を黒田寛一訳で読むのと岩波版で読むのとは絶対的にイデオロギー性が影響することはだいたい想像つく。要はその作家なり翻訳家なりの理想像に洗脳されないための予防策なワケだ。しかしながら、その意味で戦前、戦後史に執着するこの作家の理由(ワケ)はなんなのだろうと読みながら気になる今日この頃。。。 作家の老齢の面に滲む単純そうだが奥深い一時代の人間観に、その洞察の行方から垣間見るただならぬ 執念、みたいなもの・・ 鳥居の『昭和20年』読んでみよっかナ。。。
井の頭公園(4.5)  前日の異変気象現象のせいで、散ってしまった桜だが、まだ取り合えず「健全」のお花見集落、、を徘徊しながらのバイト終了後の散歩。 桜がもってんのか、花見がもってんのか・・ いろんなこと思い巡らし井の頭公園駅前の喫茶店で読書。午後6時を回って電車に乗る。駅が近代的になってがっかりした。


井の頭公園:お花見風景(4.5)

2007年4月3日火曜日

「近況」一覧・・・
  •  バイト(4.2)  3休暇後の復帰。集合場所はアルタ前。終了場所は四谷、荒木町。渋谷マークシティでフラフラ。スターバックス本日の珈琲、なかなか。飲みながら井の頭線に乗る。空は雨模様。催促された映像の仕事を進める。
  • 『ミュンヘン』 再び:DVD鑑賞(4.2)  前回映画館で見たときよりより深く作品にのめりこめた。ここのところ数日前の黒沢清ティーチインで監督が言っていた言葉が脳裏に木魂していた。。。スピルバーグはイイ。また『宇宙戦争』を見たい。ここ数年のスピルバーグの最高傑作だと思うが、世間ではいまいち、なんだよね。オレが好きなものってそういうの、多い(笑)。
  • 『戦場にかける橋』 DVD鑑賞(日程不明)  十数年ぶりDVDで鑑賞。デビッド・リーン特集を下高井戸あたりで組まないかな。いまこそリーン再見!と思う今日この頃。。。

2007年3月30日金曜日

  「近況」の一覧

コリン・ウィルソン 『カリスマへの階段』 読む  邦題がよくない。原題が "Slouching Toward Bethlehem - A Study of Charlatan Messiahs" う~む、たしかにメインタイトルは訳し難い-ベツレヘムへだらける-!?(ベツレヘム:イエス、ダビデ誕生の地)う~ん、ぜんぜんちがうな~、でもサブタイトルは-えせ救世主の研究-といったところ。面白い。それにしても著者のテーマは相変わらずデビュー作から一貫して変わっていない。
ダンス01撮影(3.25)  全5作切れ味の良い構成と身体的動き。打ち上げに参加、『西埠頭』『森の直前の夜』でも行った道沿いのアジアンレストラン。まあまあ呑んだ(笑)
『鉄砲玉』 台本(3.25)  そのダンス01撮影で6月の黒テント作品 坂口瑞穂作 『鉄砲玉』 の仮稿台本をもらう。また劇中映像を作る。これは坂口さんの2作目になるのかな?イワトとなりのモスバーガーで珈琲とラズベリーブラウニーをつまみながら冒頭を読む~どんな映像を依頼されるのかな~と思いをめぐらしながら。。夜演出の佐藤信氏と少し談話。
カルトAV監督アルトアジョアお薦め 『変態村』 DVD鑑賞(3.26)  ジョアが「良かった」、というから早速、しかし恐る恐る近所のレンタル屋でベルギーホラー 『変態村』 借りる。この監督、かなり才能あると見た~映画狂-オタク。なかなかだけど、やっぱ変態Mだね(笑)。見ながらこれまでのたくさんのホラー、サスペンス映画が浮かぶ 『サイコ』『悪魔のいけにえ』『13日の金曜日』『フェイドトウブラック』『ミザリー』etc 。またしても邦題が良くない。原題 "Calvaire" 意味:カルバリまたはゴルゴダの丘-イエス・キリストが十字架に架けられた丘。うん、これなら納得。英題が "the ordeal" 意味:厳しい試練 うん、ちっと違うな。
橋本忍 『複眼の映像 ― 私と黒澤明』  面白い。これまで読んだ黒澤関連書籍のどれよりも面白い。著者はもう90歳くらいだろうに、凄い記憶力。むろん、記憶を脚色してるんだろうけど、さすが日本を代表するシナリオライター、読み始めるととまらない。作品が生まれていく過程を細かく克明に描いている。シナリオライター目指すには必読の書。
黒沢清 『叫』(3.28)  監督本人のティーチインが上映後あった。作品も相変わらず、面白く、楽しめる作品になっていた。撮影、照明共に良かった。撮影監督の芹澤さんには以前、某懇談会でお会いしたことがる、むろんあちらは覚えてないだろうけど-名刺はもらった。。。メイキングの名前に中島崇とあった。もしや映像作家の中島さんかな?同姓同名だよ。今度聞いてみよう。 最近の黒沢映画は時代性との関わりがテーマとして強く現れていると思う。そういうのが観客を難しくさせているかもしれないが、やはり、観客は考えなければいけないのだ、と強く思う。
『近衛文麿「黙」して死す -すりかえられた戦争責任』 鳥居民 著  昭和天皇の死、戦後60年たったいま、隠されてきた証言やら文献やらいろいろ公にでてきている。この本もその一冊だろう。おそらく近衛文麿の立場を認識、把握することが、当時の首脳部の状態、責任を公平に知る鍵になるのではないかと思う。
誕生日(3.29)


シアターイワト隣のモスバーガーにて 2007.3.25

2007年3月6日火曜日

先日『ダ・ヴィンチコード』をDVDではじめて見た。
最初はふざけ半分のつもりだったが、これがなんと原作を読んでないものだから知らなかったけど、フリーメーソンやらテンプル騎士団、悪魔主義、シオニズム、キリスト教などなど西欧暗黒史を扱ったじつに面白いつ~か、オレ好みの題材をテーマにした作品だった。 最初はもっとレオナルド・ダ・ヴィンチの事なのかなと思ってたけど、全然ちがってた。 さて、これでまた原作を読まなければいられなくなったんだけど・・。
以前、ミッキー・ロークの『エンゼルハート』を有楽町のスカラ座で見たときも衝撃を受けてすぐ文庫本買って読んだナ。 高校3年(日本だと2年)のときの夏休みに見て、すぐ本を買って、そのままアメリカ・アリゾナ州セドナにあるサマースクールに行った。 そこから約2ヶ月、日本人の一人もいない、その昔はインディアンの聖地だったかもしれない峡谷の僻地に忽然とバンガローとプレハブの校舎で建てられた某寄宿高校へ行った。ニホンゴが書いてある唯一の本が発売当時「悪魔のバイブル」と謳われ反対デモまで行われた、W・ヒョーツバーグ原作の『堕ちる天使/エンゼルハート』だった(笑)。
ま、それはいいとして、あの時ルームメートだった、耳が張り裂けそうな叫び声みたいな鼾をかく巨漢のジム、そしてもう一人(なんとも、名をすっかり忘れてしまったが!)、家族でソ連を亡命した亡命児XXやら、ああいう奴らいまいったいどこで何をしているんだか、いまこれを書いていてふと思いだした。。。もう20年も前なんだ・・!!

#####################################

とここでいったん切ったが、映画についてまだ言ってなかったこと、う~ん。。。 面白かったは面白かったけど、映画的にこれどうよ、というのが少なからずあった、かな。
そりゃないだろ、みたいのも含めて、ロン・ハワードもうちょっと昔は巧かったんじゃないかな~とも思った。彼の映画は凄くキャンバスが大きい、というのがオレの印象で、今回もそれを感じた。それは良いことだし、彼の魅力であるけど、細部への配慮が欠けてしまうこともある。そういう意味でサスペンス性よりも、結局は(とは言いたくないけど)、ハリウッド性(=エンターテインメント性)の方に重力が傾いていたと思う。 同じ題材で『エンゼルハート』のアラン・パーカーがやってたらもっとおどろおどろしくて人間くささも出ていて味のある怖い映画になっていたと思う。 フレームの外の意識が「映画」を作る、という技法をハリウッドの撮影監督は今一度省みるべきなんではないだろうか・・   ま、な~んちゃってへ(笑)

2007年2月24日土曜日

結局?再結成ならず、という Van Halen

参ったね、アメリカまで行こうかと思ったが、とりやめですわ(笑)。 こりゃあ一生ないと高をくくったほうがファンにとって身のためだな。 このバンドはもともと日本に何年も来なかったり、あんまファンのこと考えてないところ、昔からあったからね。。。 最近はみんな エディーがいけない、あいつに原因がある と口々に言ってるけど、・・・う~む。。  巨人の狼少年が全米・全世界のロックファンを巻き込んだ、ってワケだな。 それにしても、あんな写真とって、いったいなにを準備していたんだろう・・・ むろん現時点ではすべて非公式であるから、なにがどうなるか判らないけど、英文を読むと、非公式に公表されていた再結成全米ツアーが公式に無期限延期と発表された、というなんともワケの判らん展開になっている。。。 エディーは鬱がはいってんだろうな、きっと(笑)

今日は風邪がひどくなってバイトは休みにした。明日も休みに。。 いまは寝床からあがってこれを書いている。 年末から身体をこわしてばかりで、昔に比べて身体が弱くなってきたような気がする。。。  自分の現在・過去・未来を金とか時間とか生活とかと相対させて考えると、いろんなキーワードが浮かんできて、何のための行為なのか? とその単純な生の弁証法の鍵が見つかっては溶けて見つかっては溶ける。。  いつもの近所の街並みが映画のスクリーンを見ているかのように、その視界全体を風邪特有の泥ついた微睡みに包んでいる-雨のせいもあるだろう・・・。

夕暮れどきに灯りのない部屋の中で、「人類の芸術行為の最初の発端はどこから始まったんだろう?」と考えると、それはやはり自分自身を鏡、または水面に反射されたそれを見た時なんではないだろうか、と思った。

2007年2月21日水曜日

ついに、というか正直遅いよ、やるんだったらもっとまえからやっときゃイイのにね。 マイケル、いないのはやっぱ悲しい。 でもとりあえず、喜ぶ。 じつに複雑だ。 ロスは短髪でやんのかね。それもそれだが・・・。 あのギターほしい。。ナ~

2007年2月17日土曜日

おとといついに!新ケータイを購入 - シャープ/SOFT BANKのPANTONE 。

そ~と~イイぜ~このケータイ。 一年半前に買った第2機となる某携帯、買ったそのときから大後悔していたから今回のこれは嬉しくってたまんないネ~。もともと一番最初の携帯がシャープで、それに慣れてたものだから2機目に替えたときはホントにその使い辛さに辟易(へきえき)していた。 ところが今回嬉しいのはケータイだけじゃなくて、購入時に iPod もついて、併せて2倍の喜びだぜ! しかも全額分割で電話代と一緒に請求される、つまり購入時は一線も払わなくて良いわけ。 いや~この2台のおもちゃを手に何の用もなくケータイを開いたり、音楽 iPod にいれたりして・・。



そう、それで思ったのがオレの iPod にはロックとクラシックの二つの、いってみれば「相反する」ジャンルの音楽が入ってて、シャッフル機能で聴くとバッハのあとにいきなり 70'sブラックサバスとかが流れてきて、思わずオレの頭はこれでできてんだな、と納得できない自分の不合理性にうつつをぬかすも、よ~く聴くとそれはジャンルじゃなくて、「録音状態」のそれなのかもしれないと、感じたりもするワケだ。 音楽なんてみんな一緒だ と思うのはやはりあながち間違いじゃない。大概気にさわるのは音楽=(または≠)魂のそれだろう。 しかし、それも音楽とってみればまったく関係ない問題なワケだ。

しかし、それにしても、 Rock n' Roll !! ってなワケだけど(笑) ロックがなかった頃の人たちって一体どういう精神状況だったのか・・(しかし、それはロックのある人たちって、と昔の人が云うことと同じ条件でもあるが・・ウ~ム) ちなみにベートーヴェンはあの当時のメタルに聴こえるけど。。。(笑)

(画像は Van Halen/Dive Down, iPod, G.Gould/G.G. plays Contemporary Music)

2007年2月8日木曜日

「編集」もそうだけど、やはり「書く」ということほど辛いことはない。

編集ならまだ「素材を料理する」ワケだから良いけど、書くことってなにもないところから始めるわけだから、ホントに難航する-つ~か始めるところまでがなかなか。。。 

企画だけなら10は超えるが、脚本であがってるものは長編だと3本。しかもこれは昔書いたもので、ハッキリ言ってひとつ以外はぜんぜん良くないし、ここ最近は「新作」と呼ばれるものはまったくない。 新しい長編企画をどうにか「本」というカタチに上げなければならないな~ と思い、だったら脚本段階から実行委員を建てて定期的に顔を合わせをし、その都度本のデキを評価してもらい「宿題」形式で書き上げようと思った。 書く人間は一人だけどある意味では数人による共同脚本という狙いだ。 これだったらズボラのオレでもどうにか書き上げるだろう。 むろんそれだけじゃ意味ないのでそこから映画制作までやっていこう!という企画でようやく本年度の Stavros Film の動きが始まった!

劇場公開 という大きな目標を掲げてこれから長編の準備が始まる。。。 制作のへちま氏がこの企画のための ブログ を作ったのでこの映画の進行具合はそちらで見てもらうのが良いかと思います。。。

*むろん随時スタッフ、キャスト(←この場合はプロフィールを受付けます)募集中。良かったらご連絡ください~! がんばります~!!

2007年1月26日金曜日

近代の宇宙物理学はホーキングをはじめとして一般相対性理論が正しいという、つまり宇宙に始まりと終わりがある(膨張して縮小する)という論理にもとづいて様々な研究を今現在も進めている(その大半が量子論に基づいたもの)。ニュートリノの発見やらビッグバンの方角やらダークマターやらいろんな仮説やら理論、そして観測はいまも日夜世界中の研究者によって続けられている。
一方、その理論の発案者であるアインシュタイン本人は当初
「膨張!? ンなこと、絶対ェありえネェ・・・!」
と、自ら生み出した論理に疑問。  「宇宙定数」 を方程式の解に用いて、膨張も縮小もしない絶対的不変な宇宙モデルを作ってひとまずホッとした。 でもその後やっぱ宇宙に始まりと終わりがあることを発見する(1920年代に100インチ望遠鏡が遠くにある銀河が遠退いていることを観測)・・・ つまり、理論のほうがあってたってワケだ。
・・で、つまり、ようするにさ、やっぱ人間って偏見の塊なんだと。 たとえ自ら生み出した論理であろうと、な~んか自分の育った環境やらなんやらの影響で気色悪いとなかなか認めること、できないワケだ。 映像なんて最たるもので、全て 「フレーム」 という四角い枠に収ちゃうし、時間だって留めちゃう。 ちょっと長かったりテンポが崩れるともう見ることできないワケだよ(笑)。画角が悪い、とか。 「これは長いヨ」って勝手に時間を切っちゃうし、角度を見やすいように整える。
人間のキャパシティーってのはじつに 狭い てことなワケだ(笑)。 俗に云う 「アタラシイモノ」 って常にこの瀬戸際にあるよな。これに気づいた奴はとりあえずのところ 「表現者」 であるのかもしれないし、世間を巻き込んだら 「天才」 と謳われる。
ただ、もうひとついえるのはやはり、表現ってのは 「事実」 よりもその、「生理」 のほうを選ぶ。 この、いわゆる、「人間生理物理学」 を熟知していないと、やはり表現はできないのかもしれない。。。  しかし、またこうも思う、宇宙生理は人間生理と相対的ではないんだろうか!? と・・・    う~無。。。

2007年1月13日土曜日

むだぢかん

いやはや、仕事の記録映像が完成して、さてMPEG2に変換と思いきや、なんどやっても途中で止まってしまう。

半日いろいろ試したがいくらやっても駄目。 やがて 「こりゃきっとウィルスバスター2007かWINのファイヤーウォールのせいだろう、ネットに繋げる前こんなことなかったもんな」 と思いウィルスバスターをOFF、ネットも無効にして試したが駄目。何度やっても駄目。 そこでプレミアを再インストールすることにし、万が一のこと考えて、まずあがった3本の記録Vをすべてテープに起こした。 このおこし作業だけで約5時間。
んで、再インストールしたがやっぱり駄目。 こいつは完全にお手上げだとめずらしく諦めて、ようやく Adobe のネットサポートセンターを覗いてみた。すると 「XP Service Pack 2 をインストール後、プレミア1.5でのMPEG2変換時にトラブル発生」というまさにドンぴしゃのことが書いてあった。 防止用ソフトをダウンロード⇒インストールしてみると、まるで何事もなかったかのようにオレの Anarchy X は AVI を MPEG2 に変換しやがった。
3本変換で約3時間。
マイッタね~の足掛け2日。 原因はやはり Service Pack 2 の強化されたセキュリティー対策なのだろう。まあ大体の予想はあってはいたが、まさかOSとはね。
でもその間、『アラビアのロレンス』や『シンドラーのリスト』を部分部分見直したり、『スター・ウォーズ/エピソードⅢ』のメイキングをみたり、新作の脚本も少し書いてみた。 しかし『エピソードⅢ』のメイキングにはやはり度肝を抜いた。判ってはいたが、ほんの数秒のシーンに何ヶ月も時間を費やし、スタッフもそのシーンのために何百人も関わっているのをみるとすごい。ポストプロだけで約2年くらいあるというが、その時間が短く思えてくる。 制作スタッフの作業も取材してたりして、その辺もすごく勉強になった。 あれはとても良いDVDだね~